そもそも、なぜ、デザインコードを作ることになったのか、
デザインコードが目指すものは何なのか、
今日は、そのあたりに遡り、お話しようと思います。
目をつぶって想像してみてください。
小舟木エコ村では、数百軒の家々や、道路、公園、自治会館などを
計画しています。建築や庭づくりを行う際、持ち主それぞれが、
何の決まりも方向性も無しに、自由に作ったとしたら、
いったい、どうなるでしょう?
建物の屋根や壁の色がまわりの風景に馴染む街並み、
見通しがよく、道を歩いていて圧迫感を感じない街並み、
土やみどりが多く、人間以外の虫や鳥も一緒に暮らすことができるまち、
そんなまちになるように、一定の方針を示すのがデザインコードなのです。
デザインコード作りの背景には、まちの環境や風景は、
まちに暮らすみんなの「共有財産」という考えがあります。
みんなのものは、みんなで守り、価値を高めていく。これが原則です。
まちづくりは、まちに暮らす住民、事業者、設計・施工者などが
協力して進めますが、それぞれの立場から出来ることは違っています。
デザインコードは、出来ることにチャレンジしていこう、
それぞれがそう思った時に手にする、共通の手引書とも言えます。
ところで、
滋賀県近江八幡市は、西の湖の水辺や、かつての城下町を巡る八幡堀
といった、豊かな水郷の風景が広がるまちです。市民や行政の風景に
対する関心もとても高く、全国に先駆けて、景観法に基づく「近江八
幡市風景づくり条例」「水郷風景計画」を施行してきました。また、
今年の春には、現存する水郷地帯周辺が文化財保護法による重要文化
的景観として国の第1号の選定を受けています。
こうした全国に誇る地域の一角に、私たちは小舟木という新しいまちを
創ります。地域の自然環境や文化に因って立つ豊かな環境・風景は、
そこに暮らす人々に心地よい暮らしを提供するばかりか、未来への素敵
な贈り物となることでしょう。
未来に、どのような風景、まちの価値を残すことができるのか?
みなさんと共に考え、実践していきたいと思います。


コメントする